4月に起きた松戸の女児殺害事件、日本中に戦慄が走ったのではと思います。
我が家の子供達はまだ4歳、2歳で一人歩きすることがほぼないですが、「知らない人にはついていかないように」とはよく言い聞かせています。
それなのに、今回のリンちゃんの事件は、まさかの見守りをしていた顔見知りの大人である保護者の犯行。
いったい何を信じていいのか…。
信じられるものは自分(母)だけなのか。じゃあまだ先だけど、学校の登下校とかいったいどうすればいいのか。
子供達を守るためにどうしたらよいのか。とても悩んでしまいました。
そんな時にタイムリーに、Eテレの「まいにちスクスク」で、「親子で身につける防犯術」が放映され、そこではじめて「いかのおすし」を知りました。
「まいにちスクスク-親子で身につける防犯術」で知った「いかのおすし」とは
いかのおすしとは、たとえば、地震の時の「おかし」(おさない、かけない、しゃべらない)のように、子どもの防犯対策に子どもに気をつけさせることの頭文字をつなげた防犯標語です。
内容は、
「いかない、のらない、おおきなこえをだす、すぐにげる、しらせる」
というもの。
番組では、NPO法人体験型案年教育支援機構の方の指導のもと、実際に幼稚園児とママたちで具体的に実践して、練習をしていて、とても参考になりました!
以下、番組中の「いかのおすし」の具体例を書き出しますね。
「いかのおすし」の具体例
いかない
大人に声をかけられても、ついていかない。
例)
「○○幼稚園へはどういったらよいですか?」
と大人に声をかけられたら、
「大人に聞いてください」
と答える。
これ、かなり重要ですよね!だって、小さい子どもに道を聞くまともな大人ってあんまりいませんよね。
本気で道に迷って困ってたら、普通大人を探して道を聞くはず!
結論。子どもに道を聞く大人は、怪しい。
のらない
「お母さんが交通事故にあって怪我をした。病院につれていってあげるから、車にのりなさい」
と言って車につれこんで拉致する。
これは、よく聞く手口ですね。
先日の女子中学生監禁事件もこんなでしたよね。本当にあの事件も胸が痛いです。
これ、大人だったら、そんなはずないって思えるけど、子どもだったらお母さんが事故とか言われたら、乗っちゃいますよねー!
本当汚い手口でむかむかします!
車から声をかけてくる大人がいたら、
まず、車から一歩引いて離れる!(つれこまれないように)
そして、
「おうちに帰って聞いてみます」
と言って、立ち去る。
というのが、正しい対処法でした。
おおきなこえをだす
番組では、突然後ろから大人に抱きつかれた時、というパターンで、実践していました。
大声って、とっさに怖い時にはなかなか出せない子もいると思います。大人だって難しいくらいです。
番組では、スタッフの方が、
体をくの字に折り曲げるようにして、ほうりだすように声をだす、というのをやっていて、その方法で子どもも大声出せていました。
あとは、防犯ベルをもたせて、使う。
これは、普段は遊びで使ってしまうと、いざ本番で、本当の事件と思われなくなってしまうから、本当に困った時に使うように、と指導されていました。
家でも、親から子どもに使い方を普段から教えて、また、電池切れチェックも普段からしておくといいですね。
引っ張るタイプのものを番組で紹介していました。
こんなタイプかな?
引っ張るタイプが、誤って押すこともなくて使いやすいのかなと思いました。
カラビナ付きタイプも使いやすそうでした。
他には子どもの好きなキャラもので、ぐでたまとか、妖怪ウォッチとか、普段リュックやランドセルにアクセサリー感覚で楽しくつけられるタイプがいいのかなと思って購入を検討中です。
ちなみに、100均でも防犯ブザーは売ってましたよ。
すぐにげる
これも、難しいですけどね。
何かされそうになったら、まず、逃げてほしい。
しらせる
もし、犯罪被害にあってしまった時、また、不審な人物を目撃した時、子どもはなかなか大人にはそれを伝えることができません。
まず、怒られてしまうのでは、という気持ちが先に立ってしまうからです。
なので、子どもの様子がいつもと違っていたら、やさしく、親のほうから聞き出すように、という話でした。
やるせない話ですが、状況を聞き取ることで、新たな犯罪を防いだり、また、被害にあった子のケアもしていけるようになります。
松戸事件から考える子どもの防犯対策、まとめ
「いかのおすし」や防犯ブザーを持たせるなどの具体的な対処法を普段から心がけておくことが大事だと、今回学びました。
それとともに、昨今の子どもが被害者になる事件をみるにつけ、どう対策したらよいか私なりに考えてでてきた結論は、
子どもをひとりにしない。
ということでした。
ショッピングセンターのトイレでさらわれた事例もありましたよね。
そんな、短時間の子どもが一人になったちょっとした隙を、犯罪者はねらっていると思うのです。
そして、知らない大人についていかない、ということとともに、
知っている大人でも、相手がひとりであったらついていかない。
というのも重要だと思うのです。
変質者は、学校など、子どもの近くに潜んでいることが多いですよね。
もちろん、多くはそういう人ではないと思いますが、確率として多い。
さびしい話ですが、ご近所さんであっても、お友達のお父さんであっても、いまや心底信用してはいけないと思っています。
なので、
子どもが一人のときに、学校の先生、近所の人、が単独で声をかけてきて誘われても、ついていってはいけない、とこれから強く言い聞かせたいと思っています。
この対処法については、実際子どもの防犯対策として、学校で教えていると、以前テレビでもみました。
親が守ってあげられればいいのですが、本人もよくわかって、対処してほしいと思います。
余談ですが、「まいにちスクスク」を観た後のこと
「まいにちスクスク」のタイムリーな「親子で身につける防犯術」を観ながら、4歳娘に真剣に防犯対策を言い聞かせた私。
真剣になると、人には怒ったように見えてしまう私だったせいなのか、番組が終わったら、娘、涙目になってしまいました。
番組がすごく怖かったそうです。
ちなみに2歳息子はまだ意味わからなくてきょとんとしてました。
そりゃそうですよね。まだ4歳で、世の中にはこわい大人がいるから気をつけろ、とか、さらわれちゃうよ!とか言われたら、恐怖ですよね。
娘には、「ごめんね」とあやまり、でも、「私はあなたたちが大事なのよ」と、言って、ぎゅーっと抱きしめておきました。
本当に、こんな風に幼い子に世の中の怖いことについて話すことは心苦しくもあるのですが、何かおこってからでは本当におそいので…今後も、親子ともども気をつけていきたいと思っています。