2歳を過ぎてもまだ卒乳していなかった息子。
卒乳に適した季節は、暑くもなく寒くもない春や秋が適していると助産院で言われていたので、この春、
「チューリップが咲く頃にはおっぱいとばいばいしようね」
と息子に言い聞かせていました。
卒乳の仕方は母乳外来に通っていた助産院で指導を受けていたので、その通りにすすめていこうと思っていたのですが、ただその時期をいつにするかでずるずると先伸ばしに。
ちなみに娘の時は途中からミルク育児になったので、ミルクからの卒業は2歳過ぎでしたが、特に執着もなくスムーズに済みました。
なので、母乳での卒乳を考えるのは今回が初めてです。
助産院で教わった卒乳、断乳の仕方
通っていた助産院では、卒乳のケアのことなど教わっていたので、卒乳の知識はなんとなくわかっていました。
具体的には、
卒乳は、時期は暑くも寒くもない時期、春か秋に行うこと。
一週間前から、子どもにこれからおっぱいとばいばいすることを言い聞かせること。
(おっぱいと赤ちゃんは恋人同士のようなものなので、いきなり今日からダメ!ということだと、受け入れがたく、無理だからだそうです)
母親の食生活は、卒乳前から野菜多めの和食にして、油っぽいものはひかえる。
それで、最後に美味しいおっぱいをだしてお別れするようにする。そうすると、乳腺炎にもなりにくくなるので、ママにもベビーにもよい
とのことでした。
なので、私はそのことを心に思いながらも、次の秋には…次の春こそ…と思いながら、なかなか乳離れしない息子との授乳ライフを過ごしてきました。
乳離れしない息子。息子とおっぱいの関係性
2歳を過ぎた息子は、ごはんはもう普通食をむしゃむしゃ食べています。
食生活や栄養的には、もうとっくに乳離れしてよい年頃です。
しかし、息子にとっての授乳は、食事としての授乳というより、「心の支えとしての授乳」としての意味合いが強いのです。
例えば、どこかに身体をぶつけて痛くて泣いた後には、授乳。
怒られて心がへこんだときにも、授乳。
なんとなく暇な時にも、授乳。
正直、私のほうは、隙をみせると息子に授乳体制に入られるのがけっこう負担でした。
エネルギーも吸い取られるし、時間もとられます。
だけど、本当に嬉しそうに、幸せそうに授乳している息子をみていると、それをやめろとはなかなか言い難かったんです。
先日実家に帰って卒乳について父に言われたこと
そんな時に、先日実家に帰りました。
実家の周りを父と散策していると、チューリップが咲いています。
息子に
「ほら、チューリップが咲いてるね。そろそろおっぱいともお別れだよ」
と、いつものように話しかけていたら、父に言われたのです。
「無理に離れさせることはない、いずれ、自分から離れていく時がくるんだ。本人が、まだ欲しがっているなら、そのままでいい」
そして、私の時の話をしてくれたのです。私は、断乳のようなことはしなかったけど、自然に自分から離れていったんですって。
それを聞いて、私は、驚きました。
すでに子育てを終えた人生の大先輩からの、そんな助言。
私が今まで出会った育児書や、検診で会う保健師さん、通っている助産院の助産師さんなどは、卒乳は母親が計画的にするもの、という方針でした。
それがここにきて、一番身近なところからとんできた、思ってもみなかった答え。
なんかね、自分の生活に関係ない専門家の言葉よりも、すっと心に入ってきてしまったのですよ。
正直、いつまでも授乳されるのは、母親の私の身体にとっては負担です。でも、それと同時にこのスキンシップは私にとっても大事な時間で、卒乳は正直寂しくもあるのです。
ただ、ほかにやることがいっぱいあるので、その都合で時間がとられて不都合なだけで…。
結局、自然にまかせることに
積極的な卒乳は、当分あきらめました。
夜間の授乳は虫歯予防をきっかけにすでに卒業しているので、夜間授乳があってきついとかでもないので。
仕事に復職するとかで、断乳せざるをえない方もいると思いますし、本当に、卒乳、断乳についてのやり方も考え方も人それぞれ。
どれも、その人にとっての正解だと思うんです。
ママ友でも「うちの子は3歳くらいまで飲んでたよー」っていう人もいたし。
助産師さんには、「乳離れしない子は、けっこういつまでも乳離れできないから、おかあさんの気持ち次第だと思うよ」とも言われたこともあります。
ここは、迷いに迷いましたが、負担ではあるけど、とりあえず自然にまかせてみます!
余談ですが、父に「卒乳しなくていい、自分から離れる時がくる」と言われた時、息子がすごく安心したような顔をしたんですよ。
それで、ああ、この子の場合はまだ、おっぱいが必要なのかもしれないなあって、思ったのでした。
それに、途中からミルク育児になった娘も、そんな息子をみてなのか、4歳なのに「おっぱいおっぱい」言ってるしね。私にはわからない思いがあるのかもなあ。
本当に、正解はないんですけど、今回、我が家の息子の場合の現在の状況はこんな感じです。