ミルク育児と混合母乳育児比較。両方経験して感じたメリットデメリット

今回も、授乳関係で思い出したことを書いていきます。

私は、上の娘の時は生後3ヶ月から完全ミルク育児でした。

下の息子は、最初母乳に夕方ミルクを足す混合育児をしていましたが、生後半年すぎにはほぼ完母になりました。

とはいっても、生後6ヶ月越えるともう離乳食もぼちぼちはじまりますしね。完全母乳育児は、厳密にいうとまったくなかったということになりますね。
うちは、二人とも7ヶ月くらいから離乳食はじめてました。

最近完母を推進するような世間の流れがありますけど、だいたい1歳くらいまでには卒乳もしますから、完全母乳育児にそれほどこだわらなくても子どもが育てばOKと思います。

そりゃあ、母乳だけで育てられたら、母乳には利点がいっぱいあるし経済的にも楽だし、いいですよ。

母乳育児にはなにより生物のメスの本能での満足感があると思います。

でもね、母乳って、出る人もいれば出ない人もいる。
それはもう、出ない人はどうがんばっても本当にでないみたいですよ。

だけど、今はミルクもかなり母乳に近いように開発されているし、むしろ栄養分だけで考えたら母乳よりよいくらい(母乳より赤ちゃん太るし)。

母乳がだめなら、ミルクを飲ませればいいじゃない。

いきなり結論でましたが、

ミルク育児でも、母乳育児でも、混合でも、母親が機嫌よく子育てできて子どもが栄養不足にならずに育てば、どちらでもよい。

というのが、ミルクと母乳と両方経験した私の答えでした。

さてさて、そうはいっても、具体的にどんなもんなのか、私の体験を書いていきますね。



そもそもの母乳とミルクの違い

まずは、成分を調べてみました。

母乳に含まれるおもな成分

シアル酸 アラキドン酸 ラクトアドヘリン ラクトフェリン シスチン B-カロテン オリゴ糖 タウリン ヌクレオチド DHA 葉酸

ミルクに含まれる成分(うちで使っていたビーンスタークのすこやかの場合)

シアル酸 シツチン B-カロテン オリゴ糖 タウリン ヌクレオチド DHA 葉酸

母乳と粉ミルクの一番大きな違いは初乳の免疫抗体

今の粉ミルクは、母乳の成分に近づけるように開発されています。

なので、成分だけみるとまあまあ似た成分が入っているようですね。

そして、成分にないですが、一番の違いは、母乳には初乳に免疫抗体が入っていること。

初乳は産後一週間くらい分泌されます。
普通の母乳よりもやや黄色っぽくてクリーム色でどろっとしています。

初乳の後にでてくる母乳にも免疫抗体は少ないですが含まれています。

もし事情があって直接授乳ができなかったり、継続して母乳育児ができない場合でも、可能であれば初乳はあげられるといいですね。

でも、本当に妊娠や出産には様々なことが起こりえますし、母体にも何が起こるかわかりません。授乳どころじゃなくなってしまうこともあるかもしれません。
母子が元気にいられるなら、究極、結果オーライだと私は思うんですよ。

そして、現在、粉ミルクでも母乳にある免疫効果に近づける開発努力はされています。
完全には無理ですけどね。

愛用していたビーンスタークのサイトにのってました。もし母乳をまったくあげられなくても、悲観しないでくださいね。

ミルク育児のメリットデメリット

ミルク育児のメリット

さて、ミルク育児のメリットで一番大きいのは、母親だけでなく誰でもミルクをあげられることですね。

旦那さんもミルクならあげられますから、旦那さんに手伝ってもらえば、早いうちから親の自覚もできやすいです。

ミルクなら、夜間のミルクを誰かにかわってもらえば、母親が一晩寝ることだって可能!人に預ける時も、ミルクなら簡単!

母乳だと産後すぐに頻回授乳をしなくてはいけませんが、ミルクだと腹持ちがいいので、3時間ごとでOK。むしろ、3時間は間隔あけたほうがよい。
これは楽です。
特に、母乳だと夕方、母体が疲れていると母乳の出が悪くなることもあって赤ちゃんがぐずりやすいんですが、ミルクなら安定供給できるので、母乳をださなきゃ!というプレッシャーもないし、そういう追い詰められ感がありません。

外出先で、場所を気にせずミルクをあげることができる。

赤ちゃんはお腹空いたら場所なんて関係ありません。

外出先で、授乳待った無しの状態になることは多いです。

そんな時にも、気軽にその場でミルクを調乳して人目を気にせずにミルクをあげることができるのはいいですね。

ママの体型がくずれにくい。

母乳育児していると、確実にたれます。まあいいんですけど、ミルクだと母親の体型変化に影響がありません。

飲酒ができる。

これは私には大きかったです。

私はもともとお酒を飲むことでストレス発散していたので、妊娠中や授乳期に酒が飲めないのがすごく辛かった。

ミルクなので、そういう食事の制限のストレスがありませんでした。

赤ちゃんが自分で哺乳瓶を持ってセルフ授乳する姿もかわいい。

赤ちゃんは、最初はママなどがミルクをあげるんですけど、そのうち自分で持って自分の好きな角度、こだわりの飲み方で飲むようになります。

それがなかなかかわいいのです。これはメリットなのかわかりませんが、赤ちゃんが哺乳瓶で飲む姿というのもなかなかおつですよ。

ミルク育児のデメリット

お金がかかる!

ミルク代けっこうしますよね。

でも、乳児の食事で母乳以外でかわるものはないですからね。

外出で荷物が多くなる。

ミルクをあげたら、毎回洗って消毒する手間がかかる。

母乳育児ではできる授乳時ならではのスキンシップができない。

これは、当初から母乳育児めざしていた方だと、産後で情緒不安定だし、きついと思います。私自身が上の娘の時そうでした。

でも、それは日頃のハグとかでカバーできます。

よく、授乳中に脳から幸せ成分のオキシトシンが分泌される、といいますが、これは、抱きしめ合うことでも分泌されます。

ミルク育児でスキンシップが足りないとせつなく思うママさんがもしいたら、赤ちゃんをたくさん抱きしめてあげてくださいね。

母乳育児のメリットデメリット

母乳育児のメリット

自分の身体なので、ミルクと違っていつでも即授乳できる。

ミルクだと、赤ちゃんが泣き出してからミルクを調乳する時間が必要ですが、母乳なら、即あげることが可能。
同じく、母乳だと授乳間隔がなかなか開きづらくて大変ではありますが、夜間授乳もミルクのように調乳しなくても即添い乳可能なので、半分寝ながら授乳できます。

授乳期の母子ならではのスキンシップができる。

これは、何にも替えられない時間ですね。
自分の身体で直接感じることのできる、我が子とのスキンシップです。
自分と密着して一生懸命おっぱいを飲む子どもはかわいいし、それを体感できます。

母乳育児のデメリット

生まれてすぐは特に、母乳の供給も安定しないので、頻回授乳がきつい。

母乳育児だと、生まれてすぐは1、2時間に一回程度の授乳になります。
これが、きついです。寝られません。
だんだん間隔は開いてきますが、これこそが母乳育児なんですが、母乳だけって最初から決めちゃってると心身ともに大変かも…と、私は思います。

ところかまわず授乳をするのに躊躇する。

授乳室って、どこでも完備されているわけではありません。
でも乳児がいると、検診やら病院やら予防接種やら、外出せざるをえない機会は多いもの。
母乳だと、消化が良いので授乳してもすぐにお腹が空くので、外出中に授乳する機会は絶対ありますが、授乳しやすい環境としずらい環境があって本当に困ってしまいます。

でも、授乳ケープをつかって周りに気を遣いつつ授乳してましたけどね。

母親の体力を消耗させる。

母乳は、いわば、母親の血のようなもの。
母は、授乳することによって喜びもあるけれど、つねに栄養分を吸い取られてもいるのです。

現に、私はミルク育児のほうが産後の身体の回復は早かったです。

母乳育児のほうが産後の子宮のもどりは早いとかいいますけど、それ以前にエネルギー吸い取られて、もうぼろぼろでした。

今も卒乳してないので吸い取られっぱなし…。

飲酒ができない

これは、産後すぐとかだと特に、なかなかできません。

授乳間隔があいてきたら、工夫して可能ですが、そこまでの道は遠かったです。
コーヒーも、産後すぐに試しに飲んでみたら子どもの寝つきが悪くなってしまったので、カフェインも控えていてそれもストレスでした。

歯が生えてきた赤ちゃんに乳首を噛まれる。

これは痛いです!歯が生え始めたあかちゃんは、噛みます。

これは、ママの母乳の出が悪かったりすると怒って噛んだりするので、噛まれたら、まず自分の身体の心配をして、しっかり休みましょう。

疲れていると母乳の出が悪くなる→噛まれる→それがまたストレス。とかいやなループによくはまっていました…。また、噛まれたあとってなかなか治らず治らないうちにまた噛まれたりとかね…痛かった…。

断乳、卒乳が大変

上の子はミルクで、2歳すぎまで飲んでましたけど、ミルクの卒業はけっこうあっさりでした。

しかし、現在2歳の下の息子は、おっぱいだとただ、食事としての授乳でなくて心の支えというか、執着が強くなるので、卒乳を考えるのが大変…。

これはどうしたものかと思いながら日々に流されています…。

混合栄養育児のメリットデメリット

さて、ミルク育児と母乳育児の特徴をざっくりと書いてきましたが、正確には、下の息子は母乳多めの混合育児でした。

混合栄養育児は、母乳とミルクのいいとこどりができるので、ほぼメリットしかないんじゃないかと思ってます。

母乳だけで育てると、哺乳瓶受け付けなくなる子もいるので人に預けにくいけど、混合ならその時はミルクにすれば解決。

母体が疲れている時は、ミルクにすれば、ちょっとママの身体を休めることもできる。

また、夜間授乳は、添い乳しとけば、ミルクを調乳しに起きなくてもOK。

デメリット、私の場合はなかったですね。

混合育児の粉ミルク、おすすめ

これはあくまで我が家の場合です。

粉ミルクはそれほどこだわりがなく、各社がんばって開発されてると思うので、我が家は単純に、子供の好みで選んでました。

私は飲んでいないのでわかりませんが、上の子が味にうるさい赤ちゃんだったもので、色々試して「雪印ビーンスタークのすこやか」で落ち着きました。

下の子の時も結局すこやかに。

Amazon>> 楽天市場>>

まとめ

まとめると、私の経験からいうと、適度な混合栄養育児最強、と思います。

一人目がミルクだったので、二人目で母乳育児を体験することに憧れがあったんですが、母乳だけっていうのも実際やってみたらなかなか大変でした。

母乳育児の大変さは現在も継続中。

それにしても、母乳で育てるのが難しかった母親って昔もいたと思うんですけど、昔はどうしていたんだろうって考えたら、昔はきっと、母乳出ない人がいれば、ほかの出る人があげてたんじゃないかなとか思うんです。

育児って、やってみればみるほど、母と子、の一単位では完結できるわけない!って思うことがたくさんあります。

人間は、動物で、哺乳類で、本来、もともとは群れで生きていく生き物。

だから、昔は群れの単位で暮らしていたから、母親も助け合って、集団のなかで子育てしていたと思うんですよね。

でなければ、母乳問題も解決できたわけがない。あとつわり問題とかも。

現在は、人間は普段のプライペートでは群れでは生活していなくて、なかなかかわりにおっぱいあげてくれる人はみつけられませんが、そのかわり高性能粉ミルクがありますね。

長くなりましたが、

母乳育児でもミルク育児でも混合栄養育児でも、ママが気分良く子育てできれば、それがあなたの正解です!!

私の経験、よかったら参考にしてくださいね。

関連記事

2歳9か月だけど卒乳してません。断乳も考えたけど自然卒乳を目指すことに

自然卒乳の流れのレポート。3歳5ヶ月で自然に乳離れできたやり方